1.馬場ノ目諸役相定條々
慶長7(1602)9月17日、転封によって佐竹義宣が湊城に入ったあと、領内各地に佐竹入部反対の一揆がおこっているが、その中でおこなったのが領内総検地である。これによって、村高がはっきりとし貢祖が決められる。最初は慶長8年に行われ、検地は竿で田畑の面積をはかり、土地を格付けして高を決めていく。この文書は、検地によって初めて領内の各村に「諸役相定條々」がくだされた二通のうちの一通で、保存状態が非常によく貴重な文書である。最初に高が記され、次に物成(貢祖)が示されている。その後の条項は、諸役について記されていて、年貢米とあわせると相当の負担であったと思われる。士農工商の身分制度により百姓にとって厳しい時代であったことをうかがわせる文書である。
種別 | 有形文化財 |
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部門 | 古文書 |
名称 | 馬場ノ目諸役相定條々 |
所在地 | 馬場目 |
指定年 | 昭和51年4月1日 |
サイズ | ― |
所有者 管理責任者 |
個人所有 |