34.涼茶風炉釜
涼茶風炉は涼炉ともいい、煎茶道具の一種である。高さ20~25cm程の細長で、小形コンロといった道具である。土製(焼きもの)と鉄製がある。中段にすかしの入った架があり、炭火を入れ下部の風穴から風を送って炭火を起こす。作者の長康亭道三は、名を竹内謙治といい角館の人である。京都の名匠仁阿弥道八に学んで道三を名乗るようになった。嘉永年中、寺内(秋田市)に窯を築きその後八橋に住んだという。風炉の作品は多くないだけに、その底に道三の銘が見られるのは貴重である。いずれも小型である。なお、それぞれに手提げと、南部鉄器の小さい鉄瓶がセットになっている。
種別 | 有形文化財 |
---|---|
部門 | 工芸品 |
名称 | 涼茶風炉釜 |
所在地 | 上町 |
指定年 | 昭和54年3月29日 |
サイズ | 大:高さ15.7×径16.5cm 小:高さ12.5径12.8cm |
所有者 管理責任者 |
個人所有 |