54.注口土器
中山遺跡から出土した代表的遺物のひとつである。この注ぎ口のついた器形は、東北地方の縄文時代晩期文化を代表する亀ヶ岡式土器を特徴づけるもので、その独特な文様とともに注ぎ口の位置や形と技法など、優れた文化の水準を示している。この土器は、真横から見るとそろばん珠を横から見たのと同じような形をしていて重厚な感じを与える。この種の土器の大部分がそうであるように、文様はその上半分に施されていて、下半分は磨消縄文になっている。底の部分は、全体にゆるやかに丸くなっていて平面に置くと安定しない。注ぎ口の先の部分がわずかに欠けているが、ほぼ完器に近いだけに貴重である。
種別 | 有形文化財 |
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部門 | 考古資料 |
名称 | 注口土器 |
所在地 | 高崎 |
指定年 | 昭和57年3月29日 |
サイズ | 高さ7.8×口径7.5×胴径14.8cm |
所有者 管理責任者 |
個人所有 |