57.小箪笥

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ここに取り上げた箪笥は、三段に引き出しがついている小箪笥で、形としては最もシンプルなものである。正面中央に引き出しを止めて、かぎをかけておく仕掛けがあり、銅金具が接触部分が角々についていて、装飾と補強を兼ねている。外枠は黒漆塗りで引き出しの部分は春慶風の塗りになっているのも、おもしろいコントラストになっている。また引き出しの取っ手金具も大きく古さを感じさせる。江戸時代末の製作と思われるが、材料は杉であることも考えると、五城目でつくられたものと推定され、五城目箪笥と五城目塗師などの歴史を知る上での貴重な資料となるものである。

種別 有形文化財
部門 工芸品
名称 小箪笥
所在地 石田六ヶ村堰添
指定年 昭和58年3月12日
サイズ
所有者
管理責任者
個人所有