61.板碑
湖東部一帯には14世紀中期の板碑が多く見られ、県内では最も集中的に発見される地域といえる。板碑は、石塔婆の一種で、平板石の頂部に二条線が刻まれ、上部には仏を表す種子、その下に被供養者名・供養年月日・供養内容を刻んだ碑である。中世のころ、死者追善・生前の逆修供養のために建立された。五城目付近の板碑は、この地方の安山岩を使用したものばかりで、風化が激しいものが多い。この板碑は、この地方のものの典型的な形を示していて、たて長方形の平面上部に薬研彫(やげんぼり・断面をV字形になるように彫る技法)で大日如来を表す種子「バン」が刻まれている。
種別 | 有形文化財 |
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部門 | 考古資料 |
名称 | 板碑 |
所在地 | 岡本 |
指定年 | 昭和59年3月31日 |
サイズ | 高さ120×幅33.0×厚さ42.5cm |
所有者 管理責任者 |
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