98.工藤家文書
旧内川村浅見内の工藤家は、江戸時代は浅見内村の肝煎をつとめ、近代に入ってからは内川村長を務め郵便局を経営するなど村の有力な旧家であった。そのため肝煎文書や家政文書などが多数保存されていた。古いものでは、宝永2(1705)年11月の「秋田郡浅見内村物成並諸役相定條々」や宝暦5(1755)年4月の「秋田郡浅見内村開打直検地帳」、江戸時代末期や明治初期の地方文書に及んでいる。なお、出納関係の大福帳、小作米受入関係の大福帳と証文や書簡、藩主の黒印のある村の基本の文書、検地帳及び田地山林の図面が主な内容である。保存状態が良好なのは、杉で作られた朱塗りの書類箪笥に入っていたからである。
種別 | 有形文化財 |
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部門 | 古文書、工芸品 |
名称 | 工藤家文書 |
所在地 | 内川 |
指定年 | 平成4年3月26日 |
サイズ | ― |
所有者 管理責任者 |
個人所有 |