113.蓑虫山人筆「四君子図」
蓑虫山人は、本名を土岐源吾といい、天保7(1836)美濃国安八郡(現岐阜県安八町)生まれの画人である。明治11(1878)年東北地方に入り、秋田県内では10年にわたり各地を訪れ、水墨画などを描き名家の造園をてがけるなどしている。四君子は、梅・菊・蘭・竹の4種を草木の中の君子として称えた言葉であり、それらをすべて使った図柄や模様のことをさす。本来、君子とは徳と学識、礼儀を備えた人を指し、文人はみな君子になることをめざした。梅、菊、蘭、竹の4種の植物の特長が、まさに君子の特性と似ていることから、文人画の代表的な素材にもなった。落款印もきちんと捺してある。
種別 | 有形文化財 |
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部門 | 絵画 |
名称 | 蓑虫山人筆「四君子図」 |
所在地 | 内川 |
指定年 | 平成12年3月29日 |
サイズ | ― |
所有者 管理責任者 |
大休院 |