43.大川石崎遺跡柵列柱脚
昭和42・47・48年の発掘調査により、柵列・築地塀・烽櫓を有し逆茂木を備える一辺約450mの方形の古代城柵跡で秋田郡衙跡と推定された。
須恵器・土師器・木器・砥石・硯・木簡風木器などの出土遺物によって、奈良時代末期から平安時代末期まで400年間続いた城柵であることが判明した。一時的軍事施設にとどまらず官衙的役割をもつ古代国家最北の重要施設と思われる。878年の元慶の乱のころはここに蝦夷の村大河村があり、のち率浦郷となったところでもある。東方にある岩野山古墳群・雀館古代井戸(いずれも県指定史跡)との関連も注目される。
現在は用水路に柵列の大きな柱脚が露出しているだけである。
種別 | 史跡 |
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部門 | ― |
名称 | 大川石崎遺跡柵列柱脚 |
所在地 | 五城目町大川石崎 |
指定年 | 昭和56年3月31日 |
サイズ | 縦33cm×横41cm |
所有者 管理責任者 |
石崎町内会 |