20.山内番楽面
山内番楽の起源は、山内城主三浦氏の祝事の行事であったといわれている。山内城主三浦氏の菩提寺は、天台宗金剛寺(現在の円通寺)で、修験寺であったこの寺に付随して保存された。天正16年以降、一般民家の三浦家に伝わり、上山内の金子仁右ェ門氏に受け継がれて現在に至っている。翁・三番叟・信夫の太郎・橋掛女・鈴木三郎・根子切り・曽我兄弟・月見女・山の神・松向・櫻子と計12面あり、それぞれの演目や役割によって用いられる。材質は桐やヒノキで、中には江戸時代初期につくられたものもある。また、菅江真澄の遊覧記『ひなの遊び』に、真澄が五城目に訪れた際にこの番楽の面を書き写したと書かれている。
種別 | 有形文化財 |
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部門 | 彫刻 |
名称 | 山内番楽面 |
所在地 | 富津内 |
指定年 | 昭和52年3月31日 |
サイズ | ― |
所有者 管理責任者 |
山内番楽保存会 |