38.梵鐘
もとは大川旧十王堂の梵鐘で、昭和54年当時、火の見櫓の上で半鐘として使用されていた。銘には、「施主 古井邑 嶋崎嘉兵衛 為一家菩薩也」「秋田久保村鋳工師歌代与右衛門、同与兵衛次」、製作年月日である享保7(1722)年11月20日と書かれており、古井村(樋口古江村=現在の大川下樋口)の嶋崎嘉兵衛が一家菩提のために献上したもので、享保7(1722)年11月20日、久保村(現在の久保)の鋳工歌代与右衛門と与次兵衛が製作したことがわかる。中世から久保に金屋座が営まれており、歌代を名乗る鋳工は名鋳物師であった。最盛期は、この梵鐘の製作年と同じ享保年間で、秋田領内の梵鐘はほとんど五城目産であったといわれる。
| 種別 | 有形文化財 |
|---|---|
| 部門 | 工芸品 |
| 名称 | 梵鐘 |
| 所在地 | 大川 |
| 指定年 | 昭和54年3月29日 |
| サイズ | 全高65.0×下周125.5×上周117.5cm / 重さ47.5kg |
| 所有者 管理責任者 |
大川町内会 |





