64.五輪塔
五輪塔は、石造のものが多く、安山岩や花崗岩が多く使われている。製作された時代・時期、用途によって形態が変化するのが特徴である。下から方形=地輪、円形=水輪、三角形(または笠形、屋根形)=火輪、半月形=風輪、宝珠形=空輪によって構成され、古代インドにおける宇宙の五大構成要素を象徴する。一般的に造立されるようになったのは、鎌倉時代以降で、現在に至るまで供養塔や墓碑として造塔されており、現存するものは考古遺物としても出土している。また、宗派によって彫られる種字が違ったり、なかったりすることがある。この塔は、町内に残っている五輪塔の中でも、中世中頃以前のものと考えられる。この塔の場合、種子は初めからなかったように見え、年号なども見当たらない。
種別 | 有形文化財 |
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部門 | 考古資料 |
名称 | 五輪塔 |
所在地 | 内川 |
指定年 | 昭和60年3月15日 |
サイズ | ― |
所有者 管理責任者 |
個人所有 |