85.台付浅鉢形土器

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低い高台がついていて安定度がよい。その台部から、ゆったりと浅鉢状に器全体が成形されている。口縁部は、内側に向かって直角に近い角度で折れこんでいるのが特徴的であるが、この折れこみ部分には、魚眼状三叉文が6ヵ所にわたって施され、さらに三叉文の間には、入組帯状文が施されている。口縁折曲部のすぐ下、浅鉢胴部の上部の周りには、沈線三叉文が施されている。浅鉢としては比較的小ぶりの器であるが、胎土・焼成ともに良好で、器面は研磨され歪みもない。中山遺跡出土の縄文時代晩期の浅鉢形土器として優れたもので、口縁部のごく一部に欠損があるが、ほぼ完器に近い。

種別 有形文化財
部門 工芸品
名称 台付浅鉢形土器
所在地 上樋口
指定年 昭和63年3月11日
サイズ
所有者
管理責任者
五城目町