120.獅子頭
箱形の獅子頭で、波形の筋目のある大きな太い眉と金色の目が特徴的である。歯牙が御歯黒のように黒く塗られているのも特徴のひとつである。特に頭頂に浮き彫りされた「桧扇紋」が注目される。扇の左右に瓔絡がつき、開いた扇の中央に鷹の羽二枚が交差する紋は、秋田氏の紋である。武神である八幡神を祀る神社に、五城目地域を支配する秋田氏が奉納した獅子頭ではないかという想像も成り立つ。また下山内は「山内番楽」が中世から伝承されているが、番楽の演目に獅子舞もあって、これはその獅子舞かもしれない。現在は本殿内に置かれて、その存在さえ知られていなかった。材質も製作年月日も不明である。
種別 | 有形文化財 |
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部門 | 民俗資料 |
名称 | 獅子頭 |
所在地 | 富津内 |
指定年 | 平成15年3月27日 |
サイズ | たて30.5×横28.0×高さ18.5cm |
所有者 管理責任者 |
個人所有 |