122.陶製マリア観音像
よく目を凝らすと胸のところに十字架のようなものが見える。このような像は「マリア観音」と呼ばれていて、始まりは、江戸時代に中国から入ってきた白磁の観音を聖母マリアの変身像として、切支丹信者がひそかに礼拝するようになったことによる。やがて中国製白磁像だけでなく、国内で作られた焼き物が多くなり、ここに取り上げられたような像になってきた。所蔵者は、以前阿仁地域から浅見内に入ったと伝えられている。阿仁地域は江戸時代に秋田藩の主要な鉱山があり、鉱山町には多くの隠れ切支丹がひそんでいたといわれているが、所蔵者と隠れ切支丹がどのような関係にあったかは不明である。
種別 | 有形文化財 |
---|---|
部門 | 工芸品 |
名称 | 陶製マリア観音像 |
所在地 | ― |
指定年 | 平成15年3月27日 |
サイズ | 高さ28.0×幅(底部)9.0cm |
所有者 管理責任者 |
個人所有 |