五城目朝市

朝市画像1  

五城目朝市

街道とともに栄えた往時の面影 頑固な職人気質と北国の温かな人情がある

500年前、西暦1495年、馬場目の地頭・安東季宗が齊藤弥七郎に命じ て、町村に「市神」をまつらせ、市を開いたのが始まりと伝えられています。その後、馬場目城が滅び、藤原内記秀盛が地頭として一円を納め、山よりの町村か ら谷口の砂沢城下にある五十目に市が移され、物と人がさらに集まり発展します。
江戸時代は、久保田と能代や槍山の中間、そして阿仁鉱山への物資補給の基地となり、市は流通 の拠点として栄え、さまざまな職人が集まり、農作業や生活に必要なものすべてがそろっていました。
市は、民衆のパワーにより、さまざまな時代のうねりをのりこえ今日も繁栄し続けています。

五百年の歴史が息づく

ゆたかな自然の恵みから、包丁や桶、ザル、衣類などの生活用品まで。暮らしに密着した市の伝統そのままに、五城目「市」は、戦後六斎市から、 2、5、7、0 の付く日に行われる十二斎市になりました。正月二日の初売りに始まり、福寿草の苗やフキノトウが春の息吹を伝えると、新緑と共に蕨(ワラビ)、ゼンマイなど多彩 な山菜が並びだします。そこに色鮮やかな野菜が加わりはじめて、8月は盆市。夏の鮮やかさが過ぎて、栗やキノコが顔を出し、大根や白菜など漬物の素材が増えるにつれて冬へ。そして正月用品の買い出しで大変なにぎわいとなる歳の市。

繊細な季節感と素朴さ

豊かな山の恵みを受けて育った山菜やキノコ。渓流で釣れたイワナやヤマメ。新米の季節になると、家庭で必ず作るのがダマコ餅です。
お手玉(ダマコ)のようにまるめたゴハンをキリタンポ同様の鍋料理にして食べます。取れたてのキノコや野の香りがいっぱいのセリ、そしてよく肥えた地鶏 を使ってうまみたっぷりの汁にします。何かと人が集まれば作るのがダマコ餅。五城目のおふくろの味です。

開催日 

  • 毎月2、5、7、0のつく日に開催
      ※ほか臨時市3回開催5月4日「祭市」、 8月13日「盆市」、12月31日「歳の市」

開催時間 

  • 午前7時~正午

開催場所 

  • 五城目町下タ町通 り(通称:朝市通り)

イベント 

  • 山菜まつり(5月中旬),市神祭(6月中旬),「みずたたき」まつり(7月中旬),きのこまつり(10月中旬),あったか鍋まつり(2月中旬)