わらしだ作者紹介

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大石清美(おおいし・きよみ)さん
ごじょうめのわらしだの生みの親で育ての親。
河辺町で印刷のお仕事をしながらラジオ番組にもレギュラー出演されています。

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平成8年4月号からスタートした広報ごじょうめの人気コーナー「なつかしのごじょうめのわらしだ」が、平成16年7月号でめでたく100回目の掲載を迎えました。
昔なつかしい子どもたちの遊びや駄菓子屋で売っていたお菓子、稲刈りやお祭りなどの古い風習などが、楽しい漫画と五城目弁で描かれる「ごじょうめのわらしだ」。
広報が配布される町内だけでなく、県内外でも大人気です。100回記念として作者の大石清美さんと「ごじょうめのわらしだ」をご紹介します。


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内に生まれ、小さい頃は紙と鉛筆さえあれば絵を描いて遊んでいたという大石清美さんは、ギャグ漫画が大好きな少年だったそうです。おこづかいを貰うと五十銭で売っていた西洋紙を買い込み、色鉛筆で漫画の表紙絵を模写していたといいます。

中学生になるとますます漫画好きになったそうで「手塚治虫の真似をしようと学生帽のツバを切り取り、ベレー帽のようにしてかぶって漫画を描いていたこともあった」と当時を振り返ります。

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連載第1回目の作品

「高校時代は毎日渡辺五松堂さんに入り浸っては、漫画や小説、文芸誌を読みあさる勉強嫌いな学生だった」と話す大石さん。「漫画を初めて描いたのもこのころだったなぁ」となつかしそうに話します。

高校卒業後、ものを書く仕事がしたいと東京の印刷会社に就職。その後、秋田にもどり、印刷会社を転々としたあと現在の河辺町で印刷会社を開業。息子さんが生まれた25歳頃から、何気なく思い出した昔のことを絵にしはじめたそうです。

そうして描きためた絵のなかで「アイスキャンディー」について描いた絵が秋山三男さんの目にとまり、秋山さんの勧めで平成8年、五城館で個展を開催。個展は大好評で、これを聞きつけた当時広報担当の柏和順さんが大石さんに作品の広報掲載を依頼。大石さんと意気投合し、平成8年4月号から「なつかしのごじょうめのわらしだ」の連載が始まりました。

これまで「昔の風習」「こどもの遊び」「おもちゃの作り方」「駄菓子屋で売っているもの」などのなつかしいシリーズ漫画を描いては読者を魅了してきた大石さん。100回の掲載を迎えたことについて

「話がとぎれずよぐつづがったなぁと思う。何を描ぐが、ながなが思い浮がばねゃじぎもあったども、とりあえずペンを握るとちっちゃい頃のこどが次々と浮かんでくるので続けられてると思います」と話します。

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ラジオ番組出演中の大石さん
 

大石さんは2年前からFM椿台のラジオ番組に出演し、ごじょうめのわらしだ同様なつかしい話題を提供。

同局の黒崎一紀さんは「大石さんは並はずれた記憶力と才能を持ち合わせた人。話は地域を越えて楽しめるから大人気です。大石さんは現代の語り部です」と話します。

わらしだ作者紹介画像8 現在、大石さんは、印刷の仕事、ごじょうめのわらしだ、ラジオ出演と多方面で活躍しながらも、手作りで秋田弁のカルタを製作中。「とる人も難しいが読む人も難しいカルタになると思う」と話します。

自由奔放に育ててくれた両親と、いたずらしても優しく見守ってくれたさんねゃ(山内)の皆さんに感謝したいと話す大石さん。「ごじょうめのわらしだは生涯描き続けていきたい」と笑顔で語ってくれました。

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本業の合間をみて、古い写真がのった本などを眺めながら、記憶を呼び戻し、漫画のタイトルを考えます。タイトルが浮かんだら、内容を考え、資料を見たり、地元のばばがだ(お婆さんたち)や、おが(母)、しゃで(弟)に相談して内容を確認します。

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描く内容が決まったら、説明文と絵を考えます。文章に使用する五城目弁が正しいか、秋田の方言辞典などを確認しながら下書きを進めます。

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下書きができたらペン入れ。にじまない証券用インクを使い丁寧に仕上げていきます。

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最後に色塗り。水性カラーペンを水で溶き、いろんな種類の筆を使って一気に塗ります。

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