野良猫に餌をあげている方へ

猫に餌だけあげていませんか

「家で猫を飼いたいけど飼えない。でもおなかを空かしている可哀そうな猫を助けたい。」 おなかを空かせた猫に餌をあげること、それ自体は優しい気持ちがあり、けっして悪いことではないと思います。
しかし、その猫たちはどうでしょう? 「ご近所の庭や公園で糞尿をしたり、夜中に鳴き声がうるさくて、迷惑をかけていませんか?ご近所の嫌われ者になり、ご近所の方から苦情を受けていませんか?」
餌をもらっている猫は、栄養状態が良くなり子猫をたくさん産むようになります。その結果、狭い地域に猫が密集し、病気をもらったり、交通事故にあう危険性が高くなります。
また、ご近所の方は、増えてしまった猫の糞尿等でお困りです。
「あなたが餌をあげている、その猫たちは本当に幸せですか?かわいそうな猫を増やすことになっていませんか?」

猫に餌をあげるときは

餌やりを続けるには、ご近所の理解が必要です。ご近所の方々の理解のうえ、ルールを決めて猫の世話をしましょう。

主なルール

餌やりのルールを決める。(餌を与える場所、時間を決める。餌を食べ終わったら片づける。)
トイレの場所を決める。(あちこちでされるより、同じ場所でするように仕向ける。糞尿の管理を行う。)
餌の食べ残しや、糞の掃除を敢行し、生活環境の汚染を防ぐ。(糞だけでなく、周囲の清掃も併せてすることで町がきれいになります。)
避妊・去勢手術をする。(かわいそうな猫を増やさないようにしよう。)
野良猫の寿命は3~5年と言われています。(飼い猫は15~20年)
きちんと管理をすればその地域から野良猫はいなくなると考えられています。
猫を排除するのではなく、猫がそれ以上増えないように、その地域で「所有者のいない猫=野良猫」を適正に管理しながら共に生きていきましょう。

猫との正しいつきあいかた~人と猫が共に暮らす街を考えてみよう~

野良猫(飼い主のいない猫)や放し飼いにされている猫による糞尿の苦情や、臭い・鳴き声の相談が増えていますが、そもそも野良猫は、一部の飼い主が猫を捨てるなどの無責任な飼育を行ったことが発端となっています。
そして、野良猫への餌やりによってさらに繁殖を促進させるだけでなく、付近に糞尿が放置され、また、残飯にカラスや虫なども集まるため不衛生になり、近隣の方への迷惑となっています。
飼い猫は、飼育環境を整えることにより室内飼養することができるので、放し飼いされている飼い主の方は、飼育方法を今一度見直してください。
野良猫をこれ以上増やさないためにも、一人ひとりがよく考え、行動し、マナーを守って人間と猫が仲良く共存できる環境をつくりましょう。