令和7年12月議会で町長が行政報告を行いました

  令和7年第4回町議会定例会町長行政報告

 令和7年第4回町議会定例会が、12月8日から開催されました。

 初日の12月8日には、荒川町長から行政報告がありました。  

 町長の行政報告を全文紹介します。 

12月議会定例会町長行政報告

本定例会は、令和7年度一般会計補正予算案をはじめ、17件の議案についてご審議をお願いする次第ですが、提出議案の説明に先立ち、本年9月以降に生じた主なる事項についてご報告します。

はじめに、叙勲の受章と表彰について申し上げます。
このほど元町議会議員の佐藤重信 (しげのぶ) 様が、地方自治功労で旭日双光章を受章されました。
また、先ほど伝達が行われましたとおり、石川交三 (こうぞう) 様が、町議会議長として多年にわたり在職し、地域の振興発展に顕著な功労があったと認められ、南秋田郡町村議会議長連絡協議会会長より表彰されました。
心からお祝い申し上げますとともに、多年にわたる功績を称え、敬意と感謝を申し上げます。

次に、総務課関係について申し上げます。
11月25日、各種統計における顕著な功績が認められ、加藤吉和 (よしかず) 様、千葉博一 (ひろかず) 様が農林水産大臣表彰を、医療法人 晴功会 (せいこうかい) わしや歯科医院様が厚生労働大臣表彰を受賞されました。
次に、令和8年度採用の町職員の選抜についてですが、大学卒一般行政に2名、高校卒一般行政に4名、消防職員に1名、社会人採用一般行政に9名の計16名から申し込みがあり、試験の結果、大学卒一般行政2名、高校卒一般行政3名、消防職員1名、社会人採用一般行政5名の計11名を、令和8年度の採用候補者名簿に登載しています。

次に、住民生活課関係について申し上げます。
はじめに、9月2日からの大雨による被害についてですが、住家被害は、床上浸水9世帯、床下浸水51世帯となっています。
道路被害は5箇所、河川被害は3箇所となっています。
農地被害は18箇所、農業用施設被害は21箇所、林道被害は6路線31箇所となっています。
今回の災害は、国の激甚災害の指定を受けており、国からの財政支援等により、引き続き災害復旧にあたるとともに、被災者支援についても、被災された方々に寄り添い、丁寧に対応していきます。
次に、ごみ処理広域化について申し上げます。
秋田市・潟上市・八郎湖周辺清掃事務組合ブロック広域化協議会への由利本荘市の参加についてですが、令和7年8月25日付けで同市から依頼があった協議会への参加について、内容を精査した結果、当町においても、現行のスケジュールに遅れが生じないこと、ごみの量が増加しても施設建設が可能であることを確認したほか、由利本荘市が参加することで、各自治体の建設費負担が軽減されるなどスケールメリットを得られることが確認されました。
このことから、11月20日に臨時広域化協議会が開催され、由利本荘市が協議会に参加することを承認したところです。
なお、協議会は同日付けで、「秋田中央地域ごみ処理広域化協議会」に名称変更しており、今後は、構成する8自治体とともに、ごみ処理広域化に向けて事業を進めていきます。

次に、消防関係について申し上げます。
国は、2月に発生した岩手県大船渡市の林野火災を踏まえ各種対策を推進しており、山林が多い当町も積極的に林野火災対策に取り組みます。
林野火災の発生原因の大半は、たき火や火入れといった人為的なものであり、たき火の届出制度や火入れの許可制度についての周知を図るとともに、気象状況に応じて林野火災注意報や林野火災警報を発令し、防火指導の強化を図ります。
なお、林野火災は季節性もあり、危険性が高まる時季に向けて十分な周知期間を設けるため、火災予防条例の一部改正案を本定例会に提案しています。

次に、健康福祉課関係について申し上げます。
11月12日、町食生活改善推進員の齊藤通子 (みちこ) 様が、長年にわたり地域における食育推進や低栄養予防に取り組み、住民の健康増進に継続して寄与してこられた功績が認められ、県知事表彰を受賞されました。
次に、健康診査事業について申し上げます。
8月から15日間実施した早朝健診は、8月の大雨の影響で健診日を1日延期しましたが、昨年度と比較して99人減の、3,016人が受診しています。
次に、予防接種事業についてですが、高齢者を対象とした帯状疱疹ワクチンの定期接種のほか、10月からインフルエンザと新型コロナワクチンの予防接種を実施しています。冬期間は感染拡大が心配されることから、予防と接種勧奨に努めていきます。

次に、農林振興課関係について申し上げます。
10月31日から11月4日に行われた「秋田県種苗交換会」において、小玉重博 (しげひろ) 様が「あきたこまちR」の品種で、農林水産大臣賞と県知事賞を受賞されました。
次に、熊の出没等についてですが、今年の熊の出没・目撃情報は、11月30日現在、248件で、捕獲頭数は79頭です。10月に入り急増しており、出没箇所も市街地が多く、11月30日まで、地元猟友会や警察、消防団と連携し、警戒にあたりました。
また、11月18日から11月30日までは、自衛隊にも協力を要請し、箱わなの設置や移動などを中心に支援していただきました。
出没・目撃が例年より多い状況などを踏まえ、県の出没警報期間が延長されており、町でも引き続き地元猟友会や警察と連携し、警戒や注意喚起をしていきます。
次に、町の特産品であるキイチゴについて申し上げます。
10月25日、県の東京アンテナショップ「あきた美彩館」で、キイチゴを使用したお菓子や冷凍果実のPR販売を行いました。当日はあいにくの雨でしたが、大勢のお客様にご来場いただいたところです。今後も三菱食品との連携を継続し、新たな商品開発を進めていきます。
次に、農地・農業用施設及び林道の災害復旧についてですが、農地・農業用施設については来春の作付けに間に合うよう、順次、復旧工事を発注していきます。

次に、商工振興課関係について申し上げます。
はじめに、朝市振興事業についてですが、11月1日・2日の2日間、本町を会場に全国朝市サミットが開催されました。
1日に開催された総会・交流会には、全国から9団体の朝市関係者が集まり、それぞれの団体が抱える課題や取り組みについて話し合われるなど、朝市文化の交流と更なる連携強化が図られたところです。
また、翌日の「秋の朝市きのこまつり」は、本町の朝市530周年を記念した「全国朝市特産市」や「ごじょうめ朝市plus+」、「産業文化祭」の同時開催となりました。旬のきのこや野菜の販売、キッチンカーなど、多くの出店があり、大勢の来場者で賑わいました。
朝市振興委員会の方々をはじめ、ご協力いただいた関係者の皆様に、心より感謝を申し上げます。
次に、恋地スキー場についてですが、11月17日の議会議員全員協議会で議員の皆様にご説明したとおり、恋地山荘も解体しており、今後もスキー場としての利用を見込んでいないことから、設置条例を廃止する条例案を本定例会に提案しております。
次に、赤倉山荘の存廃の検討についてですが、
11月25日、赤倉山荘で地元住民や利用者、有識者をメンバーとした存廃検討会を開催し、施設の現状を説明しました。参加いただいた方々のご意見などを参考に、町としての方針を検討します。

次に、建設課関係について申し上げます。
はじめに、道路と河川の災害復旧についてですが、国の補助対象となった箇所は、道路が1箇所、河川が3箇所で、復旧に向け、順次、工事を発注していきます。
また、町単独事業の道路4箇所については、3箇所が復旧済み、1箇所が現在施工中であり、年内完成を予定しています。
次に、都市計画関係についてですが、11月21日に3回目の街路樹管理計画策定委員会を開催しています。委員の皆様に計画案をお示しし、答申いただけたことから、計画書を調製し、来年度より計画に沿った街路樹の管理に努めていきます。
次に、上下水道の料金改定についてですが、11月17日の議会議員全員協議会で議員の皆様にご説明したとおり、町では9月19日から27日にかけて、町内7か所で料金改定についての住民説明会を開催しました。
説明会で寄せられた様々なご意見を、10月21日開催の第3回水道事業及び下水道事業経営等審議会で委員の皆様にご協議いただき、改定案に対し答申いただけたことから、関係条例の改正条例案を本定例会に提案しております。
次に、下水道事業の内水浸水対策についてですが、10月21日に排水樋門の改修工事契約を締結しています。町管理の排水樋門2箇所をフラップゲート化する工事で、契約額は5,495万6千円、契約相手方は秋田東北商事株式会社です。工期は令和8年3月27日までで、年度内の完成を予定しています。

次に、生涯学習課関係について申し上げます。
11月13日に、長野市で開催された「第66回全国スポーツ推進委員研究協議会長野大会」で、町スポーツ推進委員会委員長の川村信(のぶ)啓(ひろ)様が、長年にわたり地域スポーツの普及振興に尽力されている功績が認められ、令和7年度スポーツ推進委員功労者として文部科学大臣より表彰されました。

以上、本年9月以降に生じた主なる事項についてご報告しましたが、提出議案については、議案上程の際にご説明しますので、ご審議のうえご可決賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
なお、各課に係るその他の事項については、「各課別報告事項」にとりまとめ、別紙のとおり報告し、行政報告を終わらせていただきます。