令和6年12月議会で町長が行政報告を行いました

  令和6年五城目町議会12月定例会町長行政報告

 令和6年第4回町議会定例会が、12月9日から開催されました。

 初日の12月9日には、渡邉町長から行政報告がありました。  

 町長の行政報告を全文紹介します。 

12月議会定例会町長行政報告

 本定例会は、令和6年度一般会計補正予算案をはじめ、19件の議案について、ご審議をお願いする次第でありますが、提出議案の説明に先立ち、本年9月以降に生じました主なる事項について、ご報告申し上げます。
 はじめに、各種表彰等について申し上げます。
 先ほど伝達が行われましたとおり、椎名志保様、荒川滋様が、町議会議員として多年にわたり在職し、地域の振興発展に顕著な功労があったと認められ、南秋田郡町村議会議長連絡協議会会長より表彰されております。
 11月26日には、長年にわたり統計調査に従事し、各種統計における顕著な功績が認められ、加藤𠮷和様、佐藤肇様、嶋﨑茂悦様、舘岡三男様、鳥井孝子様が秋田県知事表彰を受賞されております。
 また、12月6日には、人権擁護委員として長年にわたり地域における人権相談や子どもの人権に関する啓発活動など、積極的な人権擁護活動に対する功績が認められ、石井正様が法務大臣表彰を受賞されております。
 心からお祝い申し上げますとともに、多年にわたるご功績を称え、敬意と感謝を申し上げます。

総務課関係

 次に、総務課関係について申し上げます。
 令和7年度採用の町職員の選抜につきましては、 大学卒一般行政に8名、高校卒一般行政に2名、消防職員に3名、防災監に1名の計14名から申し込みがありましたが、試験の結果、大学卒一般行政4名、高校卒一般行政1名、防災監1名の計6名を令和7年度の採用候補者名簿に登載しております。
 また、11月29日まで募集していた社会人経験者及び女性消防職員の採用につきましては、12月20日に試験を実施する予定であります。
 次に、「五城目町第7次行政改革推進プログラム」について申し上げます。
 行政改革につきましては、人口減少やデジタル化、多様化するニーズや災害等に対応するため、今後5年間の取り組み方針を定めた「第7次行政改革推進プログラム」を策定しております。
 今後も引き続き、町民の皆さまのご意見に耳を傾けながら、「第7次行政改革推進プログラム」の4つの基本方策に沿って、確実に行政改革を推進してまいります。
 次に、12月1日付の人事異動について申し上げます。
 現在、病気療養中の石井まちづくり課長について、その回復にまだ一定期間が必要との認識を本人と共有したことから、総務課へ課長待遇として異動することとし、併せて、まちづくり課長の不在を解消するため、まちづくり課 柴田課長補佐をまちづくり課長とする人事異動を行っております。

まちづくり課関係

 次に、まちづくり課関係について申し上げます。
 地域公共交通につきましては、現在、五城目町予約式乗合タクシーの運行内容の見直しを進めております。
 五城目地区等を含む全町民を対象とした戸口運行を実施すること、五城目地区内での拠点間移動を可能とすること、利用料金を一律300円で統一すること、の3点の見直しを検討しており、条例案と補正予算案を本定例会に提案しております。
 次に、DXの推進について申し上げます。
 10月1日、橋本尚志さんを町のDX推進を図るデジタル専門監として委嘱しております。
 現在、専門監からは、担当者等へのヒアリングやシステムの導入状況を確認していただき、町のデジタル環境の把握に努めていただいております。
 今後は、業務マニュアルの作成についてサポートをいただき、DX導入の可能性について、ご助言をいただくこととしております。

住民生活課関係

 次に、住民生活課関係について申し上げます。
 はじめに、ごみ処理広域化について申し上げます。
 今年4月に「秋田市・潟上市・八郎湖周辺清掃事務組合ブロック広域協議会」を設置し、5月の第1回協議会に引き続き、10月には2回目を、11月8日には3回目を開催したところであります。
 協議会では、今年度、秋田市において委託契約を締結した広域化支援業務委託の結果に基づき、具体的な広域化のメリットやデメリットを整理するとともに、収集運搬の効率化を図るための中継施設の必要性や、その効果について検証したほか、施設整備にあたって必要となる検討期間や耐用年数から試算した建設時期等について検討を進めているところです。
 今後も協議を重ね、年度末には、広域化に係る方針を協定としてとりまとめることとしております。
 次に、地域防災計画の改訂について申し上げます。
 10月11日、第1回五城目町防災会議を開催し、地域防災計画の改訂方針等について協議をいただいております。今後は第2回防災会議を開催し、計画改訂の素案について協議をいただくほか、2月には最終改訂案の作成に向けてパブリックコメント、住民説明会、改訂案に関する照会調査などを実施してまいります。
 次に、交通死亡事故について申し上げます。
 10月20日に本町部におきまして交通死亡事故が発生しております。お亡くなりになられた方に対しまして、心からご冥福をお祈り申し上げます。
 平成24年11月16日から4,357日継続しておりました「交通死亡事故ゼロ」は途絶えることとなりましたが、悲惨な交通事故を再び起こさないよう、引き続き交通安全の啓蒙・啓発活動に努めてまいります。

消防関係

 次に、消防関係について申し上げます。
 はじめに、消防団の表彰について申し上げます。
 9月13日、昨年7月の大雨災害における水防活動の功績が認められ、五城目町消防団が防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞しております。
 次に、消防力の強化について申し上げます。
 水防活動を行う消防団員の安全を確保し、さらなる活動能力の向上を図るため、救命胴衣150着を配備いたしました。
 災害時に重要な役割を果たす消防団の活動を支援するため、今後も引き続き装備の充実強化を図り、町民の皆さまの安心安全の確保に努めてまいります。

健康福祉課関係

 次に、健康福祉課関係について申し上げます。
 はじめに、健康診査事業について申し上げます。
 8月から14日間実施した早朝健診は、   2,707人が受診しております。
 また、胃がん検診については341人が受診しております。
 次に、予防接種事業について申し上げます。
 新型コロナウイルスワクチンは、10月から医療機関で定期接種を開始しております。
 これから呼吸器感染が流行する乾燥した季節となることから、地区健康相談やサロンなどを活用し、接種の有効性などを周知してまいります。
 次に、こども計画の策定状況について申し上げます。
 町のこども施策に関する意見を伺うワークショップは、11月4日に小学5年生から高校生までを対象に、10日には子育て世代を対象に実施しております。
 また、11月28日には、1回目の計画策定会議となる「子ども・子育て会議」を開催し、15名の委員の皆さまからこども施策について議論していただいております。
 今後は、アンケート結果やワークショップ等、皆さまからいただいた意見を精査しつつ、計画策定委員の皆さまからもご意見をいただきながら、計画の策定を進めてまいります。
 次に、もりやまこども園への財政支援について申し上げます。
 町の就学前児童の教育・保育施設である、もりやまこども園については、少子化による園児数の減少により、収入が不足し、厳しい経営環境が続いていることから、今年度から令和11年度まで、町が財政支援を行うこととして協定を締結いたします。
 具体的には、年度途中の入園を受け入れるための支援、特別支援保育事業補助金の拡充を行うものであり、関係予算の追加と債務負担行為の追加に関する補正予算案を本定例会に提案しております。

農林振興課関係

 次に、農林振興課関係について申し上げます。
 はじめに、令和6年度の水稲関係の作況状況について申し上げます。
 東北農政局発表の作況指数は、全県で102の「やや良」となり、県中央部の10アール当たりの予想収量は571キログラムで、前年産に比べ増加が見込まれております。
 また、JAあきた湖東管内の本町分の一等米比率は、11月20日現在で92.2パーセントと前年同期と比べ8.9ポイント増加しております。
 次に、農業経営基盤強化促進法に基づく地域計画の策定状況について申し上げます。
 町では、将来の農地利用の姿を明確化する地域計画の策定を進めておりますが、11月19日から 21日まで、各地域の中心的な役割を果たすことが見込まれる農業者の皆さまと話し合いを行っております。今後は、話し合いの内容を踏まえた目標地図等を作成するとともに、1月下旬に各地域の農業者の皆さまに説明し、内容をご確認いただきながら、本年度末までの計画策定をめざしてまいります。また、計画については、来年度以降も各地域の農業者の皆さまと話し合いを行い、見直しを行う予定としております。

商工振興課関係

 次に、商工振興課関係について申し上げます。
 はじめに、商工振興事業について申し上げます。
 新たな商品開発や販路拡大を支援する「ものづくり支援事業」については、5件の事業申請に対し、交付決定済みであり、また、事業の存続や継承を支援する「事業所改修事業」については、8件の事業申請に対し、交付決定済みとなっております。いずれの支援も町内経済の下支えとなるものと考えております。
 次に、観光事業及び朝市振興事業について申し上げます。
 第35回秋田追分全国大会、秋の朝市きのこまつりが10月に開催され、いずれのイベントも盛会裏に終了しております。
 各実行委員会、振興委員会の方々をはじめ、関係者の皆さまのご尽力に深く感謝を申し上げます。
 また、10月19日に八戸市において開催された第25回全国朝市サミットには、当町の朝市振興委員会の方々をはじめ、構成団体12団体中9団体総勢85名が参加し、各地の取り組みなどについて意見交換が行われた旨の報告を受けております。
 また、令和7年度の開催地を当町とすることが正式に決定され、朝市振興委員会様からは、来年秋のきのこまつりと併せた形態で開催したい旨を伺っております。
 町といたしましても、530年の歴史を誇る五城目朝市を次世代に引き継ぐため、全国朝市サミットの開催を支援してまいります。

建設課関係

 次に、建設課関係について申し上げます。
 はじめに、馬場目圏域河川整備計画に基づく河川改修事業についてご報告いたします。
 県では、国の認可を得た馬場目川水系の河川改修事業に着手し、10月1日から3日に掛けて内川川、富津内川の河川改修事業に関する説明会を開催し、同月22日には馬場目川の馬川地区において説明会を開催しております。
 なお、馬場目川の馬場目地区事業説明会につきましては、12月23日に開催すると伺っております。町といたしましても、県と協力しながら事業が円滑に遂行されるよう努めてまいります。
 次に、黒土簡易水道組合の編入について申し上げます。
 10月4日、国道285号大手交差点付近から町水道事業の配水管を延伸し、黒土地区に配水するための設計業務を契約しております。
 11月10日には黒土地区において説明会を開催し、設計概要について地区の皆さまより概ね了承を得られたところであります。今後は令和7年中の工事完成を目指し、事業を進めてまいります。
 次に、下水道事業について申し上げます。
 内水浸水対策の基本方針案につきましては、11月29日に開催された五城目町水道事業及び下水道事業経営等審議会において説明し、委員の皆様からご意見をいただいたところです。12月18日には、町民の皆さまを対象とした説明会を開催する予定としております。

学校教育課関係

 次に、学校教育課関係について申し上げます。
 五城目小学校150周年記念事業については、 11月25日、150周年記念式典が五城目小学校で開催され、児童や保護者、地域の皆様など373人が参加し、150年の節目を祝っております。
8月26日には、旧小学校跡地から現校舎敷地への校歌碑の移設が完成し、11月21日には、旧五城目小学校跡地に新たに設置した記念碑の除幕式を行っております。

生涯学習課関係

 次に、生涯学習課関係について申し上げます。
 矢田津世子没後80年事業について申し上げます。
 10月11日から20日まで五城館で開催した特別展には、県内外から延べ300人が訪れ、矢田津世子の文学の世界に触れていただきました。
 また、小・中学生を対象としたふるさと作文コンクールについては、多くの児童生徒から応募していただき、11月17日に最優秀賞2名、優秀賞6名を表彰しております。
 また、同日には、公立美術大学石山准教授が矢田津世子の世界観を取り入れて制作した短編映画の上映会を開催しております。

 以上、本年9月以降に生じました主なる事項についてご報告申し上げましたが、提出議案につきましては、議案上程の際にご説明申し上げますので、ご審議のうえご可決賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 なお、各課室に係るその他の事項につきましては、「課室別報告事項」にとりまとめ、別紙のとおり報告申し上げ、行政報告を終わらせていただきます。